ようこそ、北海道へ! 米どころでもある北海道には美味しいご飯に合うおつまみ・総菜などのおかずも豊富に揃っています。道外の皆さんが旅を終えて帰路についた後、家に帰ってからも「美味しい北海道」をもう一度満喫できるよう知られざるおかずの数々をご紹介いたします‼︎
【お土産捜索隊 隊員A子】
生まれは神奈川県ながら札幌に住んでウン十年。すっかり道産子と化した今でも、美味しいグルメと楽しいショッピングを求めて道内を西へ東へ奔走中。雪にも負けず、美味しいレポートがんばります!
人気温泉地、登別から出発!
1月某日、この日の天気は残念ながら大雪! 途中の道央自動車道が止まってしまうほどの悪天候となってしまいましたが、道産子は負けません。同行カメラマンは晴れ男です。確かにカメラを向けると…おや? 雪が小降りに。なんて便利なのでしょう。高速は止まっているというのに、あがった写真を見るとそうとは思えない仕上がりです。が、出発シーンのクルマに積もった雪が物語っていますね。念入りに除雪をしてからのスタートです。(このカメラマン、ホント何者⁉︎)
今回は道外の観光客からも絶大な人気を誇っている登別(のぼりべつ)温泉から新千歳空港までのルートです。
登別温泉は大手企業が毎年行っている「全国人気温泉地ランキング」で長い間1位を獲得していた人気の温泉地です。今ではその座を箱根温泉に奪われてしまいました。それでも常に5本の指には入っているという人気ぶりです。そのヒミツは、なんと言っても種類豊富な泉質でしょうか。1つの温泉郷から9つもの泉質が湧出しており、アイヌの人たちも薬湯として大昔から重宝していたそうです。
そんな登別温泉から新千歳空港までは国道36号線ほぼ1本で行くことができます。土地勘のない道外の方にも優しいコースですね。右手には海を臨むことができるドライブには持って来いのルートです。距離にして70km程度ですから、高速に乗らなくても半日あれば楽に回れるでしょう。
今回札幌レンタリースさんから借りた車は日産ノート。札幌日産自動車のグループ会社でもあり、点検・整備はもちろん万全です。雪道に不慣れな道外の方の心強い味方になってくれること間違いなし! 新車仕入れ率も95%というから驚きです。ピカピカの車で北の大地北海道をスイスイ走れるなんて、ドライブ好きには堪らないことでしょう。
北海道でわさび⁉︎ 登別の隠れた名産品を発見!
新千歳空港までの距離を確認したところで車をぐんぐん走らせ……いやいや、ちょっと待った! 登別温泉町のど真ん中に見逃せないお土産があるんです。藤崎わさび園さんのわさび漬です。なんてご飯に合いそうな響きでしょう。これを逃して先へ進むわけにはいきません。
北海道にはあまりわさびの産地としてのイメージはないかもしれませんね。かく言う私も今回のロケで初めて知ったという次第でして、お恥ずかしい限りです。わさびといえば、水の綺麗なところにしか自生しないとてもデリケートな山菜だと聞いたことがあります。登別のあたりはオロフレ山渓からの湧水が豊富で、わさびの栽培には最適だったわけですね。藤崎わさび園さんは大正4年からここ登別で創業されているそうです。なんと、今年で100周年! 歴史の重みを感じます。
社長の藤崎信雄さまにお話を伺ったところ、100年変わらず手造りにこだわり続けた商品を3つおすすめしてくださいました。『わさび漬』『わさび昆布』『鬼づけ』、これは楽しみです!
ほかにも、プリンなどの乳製品で有名な「のぼりべつ酪農館」とコラボした限定商品『本わさび漬クリームチーズ』という商品も販売しているそうです。これは創業100周年を記念して製造した限定商品だそうです。クリームチーズにわさびとは、どんな味がするのでしょう⁉︎ ぜひ店頭でお買い求めください。
【藤崎わさび園】
住所/北海道登別市登別温泉町49
電話/0143—84—2017
営業時間/9:00〜22:00(冬期は〜21:00)
定休日/無休
駐車場/なし
本日のメインイベントへ向け、白老へGO!
登別でわさびをGETしたお次は、隣町の白老(しらおい)へ向かって車を走らせます。白老町の虎杖浜(こじょうはま)にある大漁番屋虎杖浜さんでは、なんでもたらこの詰め放題をやっているとの情報を嗅ぎつけたのです! グルメとショッピングには目がない私のこと、これは行くしかないですね!
ところで、北海道民に虎杖浜といえば、たいていの人はたらこを思い浮かべるのではないでしょうか。そのくらい虎杖浜のたらこは有名です。なかなかたらこの食べ比べをする機会はないですが、スーパーに売っている普通のたらこと比べると、1粒1粒にしっかりと存在感があり、適度な固さと塩加減が絶妙です。虎杖浜のたらこを食べてからスーパーのたらこを食べると、べちゃべちゃとした食感で妙に柔らかく風味もイマイチに感じます。
虎杖浜のたらこと聞いただけでテンションが上がるのに、それが詰め放題だなんて、どれだけ太っ腹なのでしょう! はりきって隙間なく詰めようと思います。
こ、これは…! いかに隙間なく、空間を作らずに…と、頭の中でシミュレーションしていた想像のすべてを覆されました。デ、デカイ! 1本のたらこの大きさが半端ない大きさでした。写真も撮らないといけないので、なるべく綺麗に…でもやっぱり詰め込みたい…うーーーん。自分なりにがんばって詰めてみました。
大漁、大漁。ご飯のお供が大漁です! 瓶は大中小の3種類があり、私が今回挑戦したのは中サイズになります。お値段は最後に触れますが、これはとってもお得です。目で見てはっきりわかるほど粒がしっかりとしていましたし、ひと腹のサイズも驚きの大きさです。ただし、詰め放題をやっているのは土日祝のみですので、曜日には注意して旅のプランを立ててくださいね。
なにやら良い匂い…。食欲には勝てません
たらこもしっかりと詰め、一息ついていると他のお客様がなにやら美味しそうなものを手にしています。むむむ。よく見てみると、店長さんがイカまるごと1匹を専用の機械でプレスしてその場でせんべいを作っているようでした。これはお土産ではなく、その場で食べないとダメなやつ! 小腹も空いてきたことだし、おやつに1ついただきました。1つと言ってもこのサイズです。北海道はなんでもダイナミックですね。こちらの虎杖浜産真いかをまるごと使用した『いかせんべい』は1枚1,000円でした。こちらも土日祝のみなのでご注意ください。
【大漁番屋虎杖浜】
住所/北海道白老郡白老町字虎杖浜56—7
電話/0144—87—2636
営業時間/9:00〜17:30
定休日/無休
駐車場/あり
北海道の冬は夜が早い! 急いで苫小牧へ
車は最後の目的地、苫小牧(とまこまい)方面へと走ります。雪はまだまだ降り続いています。少し走ると右手に海が見えてきました。この吹雪に近い状態の中、カメラを手に車を降りるカメラマン。えー、撮るんですかぁ!? するとあら不思議。パッと雪がやみ、急に視界が開けてきたかと思ったらうっすら青空まで見えてきました。やはりこのカメラマン、ただ者ではなさそうです。
さらに車を走らせると、道外の観光客が撮影スポットにしている巨大な熊が目印のお店が見えてきました。今回は立ち寄りませんでしたが、大きな生け簀と新鮮な蟹などの魚介を売っているお土産屋さんです。その名も「かに御殿」! ショッピングはもちろん、撮影スポットとしても注目です。
気がつくと夕闇が迫ってきていました。北海道は日が暮れるのが日本一早いので、うっかりしているとすぐに真っ暗になってしまいます。もし暗くなってしまっても、札幌レンタリースさんには「まるごと安心パック」という万が一の事故に備える保証サービスがあるので安心です。雪道に不安がある人はぜひ相談してみてください。
苫小牧市の道の駅ウトナイ湖は野鳥のサンクチュアリ
ようやく最後の目的地、苫小牧市の道の駅に到着しました。日本野鳥の会によって日本初のバードサンクチュアリに指定されたウトナイ湖を臨むこの道の駅は、白鳥などの渡り鳥の中継地点になっており、250種以上の鳥類が確認されているそうです。渡りの季節には数万羽が飛来するのだそう。この湖に住み着いている個体もいるので、条件が良ければ1年を通して白鳥などの鳥類を観察することが可能です。この日は生憎の天気と今年の降雪量の多さから白鳥を見ることはできませんでした。ざんね〜ん。でも、写真はご用意しましたので雰囲気だけでも味わってくださいね。
ホッキ貝で有名な苫小牧市。漁獲量は堂々の全国1位!
本州ではウバガイという呼称の方がなじみあるかもしれないこの貝、北海道ではホッキ貝と呼ばれています。寿司ネタはもちろん、刺身やバター焼き、カレーの具など、食卓に上ることがあるほど身近な食材です。
道の駅ウトナイ湖には数多くのホッキ商品が並んでいます。あまりの豊富さに目移りしてしまいそうなほど! いろいろな商品を物色していくなかで、ご飯に合いそうなお土産を見つけました。その名も「ほっきキムチ」。唐辛子の赤色が食欲をそそりますね。肉厚なホッキの柔らかさを楽しめそうです。ただし、5・6月はホッキの禁漁期間となるため品薄になる場合があります。漁獲量も毎年変動しているので、その辺は自然の産物と言うことで…。見つけたらラッキー! という感覚で寄り道してください。
【道の駅ウトナイ湖】
住所/北海道苫小牧市植苗156—30
電話/0144—58—4137
営業時間/9:00〜19:00(3〜10月)、〜17:00(11〜2月)
定休日/12/31〜1/2
駐車場/あり
空港で車を返却したら自宅で晩餐会!
新千歳空港に到着しました。道外のお客様はここから空路で帰途につくことになりますね。私は札幌住みですから、ここから高速を飛ばして札幌に帰ります。自宅に着いたら本日の戦利品と、晩餐会の様子を撮影したいと思います!
本日の戦利品はこちら。
左:鬼づけ(140g)1,080円
新芽と茎を醤油漬けにした一品。しゃきしゃきした歯ごたえとともに、わさびの風味が口いっぱいに広がりました。
中:わさび漬(140g)648円
わさびの辛さはそのままに、コクのある酒粕で包んだまろやかな漬け物。辛みと甘みが渾然一体となり、芳醇な香りもたまりません。
右:わさび昆布 (120g)756円
1番人気の商品というのも頷ける風味豊かな佃煮です。ご飯に多めに乗っけてお茶漬けにしてかき込みたいと思うほど、塩気と辛みが絶妙でした。
虎杖浜たらこ詰め放題 小648円 中1,080円 大2,160円
今回挑戦したのは中サイズです。ご飯に合わない訳がない! ひと腹のサイズがとても大きいので贅沢な食べ方をしても家族とケンカになりません。ただ塩辛いだけではなく、ほのかな甘さも感じられる抜群の味わいでした。
ほっきキムチ(180g)1,400円
市内の焼き肉屋さんが加工しているだけあって本格的な味わい。野菜のなかにホッキが少し入っている程度かと思っていたら、ほとんどがホッキでした! このまま鍋に入れてキムチ鍋にしても美味しそうなほどコクのある商品でした。
登別〜苫小牧ルートに思いを馳せつつ、いただきまーす!!
しばらくはご飯のおかずに困りません。
総走行距離82km 商品購入代5,964円 皆さんもぜひどうぞ!