レンタカーと言えば「わ」ナンバーというイメージは、きっと多くの人の中に定着しているのではないでしょうか。しかし、なぜ「わ」ナンバーが使用されているのか、その理由を知る人は少ないかもしれませんね。
今回は、レンタカーに「わ」ナンバーが使用されている理由や、実は存在する「わ」ナンバー以外のレンタカーについてお話しましょう。
レンタカーには「わ」ナンバー以外ないの?
レンタカーはナンバーで簡単に見分けることができ、その目印となるのが「わ」ナンバーであることは多くの人が知っていることだと思います。
ですが、実はレンタカーは「わ」ナンバーだけではありません。「れ」ナンバーもまた、「わ」ナンバーと同じくレンタカーを意味します。「れ」ナンバーと聞いてピンとこない人も多いでしょう。
それもそのはず、これはある地域に限った話だからです。ここで、「れ」ナンバーが使われている地域を紹介しましょう。
「わ」ナンバーの不足により「れ」ナンバーが誕生した沖縄
きっと皆さんもご存知だと思いますが、沖縄県ではレンタカーの利用者数が他県に比べて圧倒的に多いです。公共の交通機関が充実していない沖縄での移動手段は基本的に「車」となり、観光客も例外ではありません。
これにより、レンタカーの数も増加の一途をたどり結果的に「わ」ナンバーだけでは足りなくなってしまったため、沖縄県では新たに「れ」ナンバーのレンタカーが増えているのです。
実際に沖縄に行ってみると、もはやどちらが多いか分からないほど「わ」ナンバーも「れ」ナンバーも同じくらい頻繁に目にします。
はじめから「れ」ナンバーが使われていた北海道
北海道もまた沖縄県と同様にレンタカーの利用者が多いエリアですね。
これはあまり知られていないことですが、札幌のレンタカーは1990年代後半まで「れ」ナンバーで統一されていたのです。「わ」ナンバーは初めから存在せず、「れ」ナンバーがレンタカーとし利用されていました。
その後、他のエリアと合わせて「わ」ナンバーに統一されたのですが、結局沖縄と同様に「わ」ナンバーだけではまかなえなくなり、あらたに「れ」ナンバーが使われるようになったのです。
レンタカーに「わ」ナンバーが使われている理由
そもそもなぜレンタカーは「わ」ナンバーなのでしょう。素朴な疑問ですが、これもまた考え出すと気になってきませんか?この点に関してもここでお話しておきましょう。
レンタカーのナンバープレートが「わ」なのかに関しては、これと言って明確な理由があるわけではありません。ですが一説によると、「五十音順の中で一番最後の文字であるために、一般の乗用車と区別しやすい」と言われています。
さらに、一般の乗用車が「わ」ナンバーの登録をすることは基本的に不可能であるため、「わ」ナンバーを見ればレンタカーであることが一目瞭然となっているのです。
確かに、一目見ればすぐにレンタカーだと分かる点はすごく便利ですよね。レンタカーの利用者はその地の運転に不慣れである可能性が高いため、周りに認知させることで事故を未然に防げるメリットもあるのでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。レンタカーがなぜ「わ」ナンバーなのか、「わ」ナンバー以外にはないのか、レンタカーに関する疑問が解決されたのではないかと思います。
同じ日本国内でもナンバーに関する違いがあるなど、大変興味深い内容でしたね。
「わ」ナンバーと「れ」ナンバーはレンタカー。そう思っておけば間違いありません。沖縄以外で「れ」ナンバーを見かけたら、それはかなりレア!今後運転する機会やレンタカーを借りる機会があるときには、ぜひナンバーに注目してみてくださいね。