
四季を通して豊かな自然にあふれる北海道。なかでも一面の銀世界が広がる冬は、ウインタースポーツに温泉に雪景色と北国らしさを満喫できる絶好の季節です。
今回は、安心・安全に北海道の冬ドライブを楽しめるよう、必要な装備と心構えについて考えてみましょう!
冬道ドライブの基本装備”3種の神器”とプラスα
北海道の冬ドライブに必要なもの、その”3種の神器”として挙げられるのが「スタッドレスタイヤ」「スノーワイパー」「スノーブラシ」の3点です。
「スタッドレスタイヤ」はご存知の通り、雪道や凍結路でも滑らず安全に走るために開発された冬用タイヤ。北海道のレンタカー会社の場合、冬季間はほぼ全てのレンタカーに追加料金なしでスタッドレスタイヤが標準装備されています。
「スノーワイパー」も北海道では標準的な冬装備ですが、本州ではなかなか見かけないもの。雪の入り込みや凍結を防ぐためにワイパーブレードの金具部分がゴムで覆われ、低温でも硬くなりにくいラバー素材を使用しています。北海道ではスタッドレスタイヤと同時期に装着するケースが多く見られます。
「スノーブラシ」はその名の通り、車の雪を払う専用ブラシです。北海道ではほんの小1時間の間に数10センチの雪が積もることも珍しくないため、スノーブラシは冬の必須アイテム。ガラスの霜取りにも対応する、スクレイパー付きのタイプが便利です!
なお、スタッドレスタイヤとは違い、スノーワイパーやスノーブラシはオプション扱いのところも多いようなので要事前確認です。気を付けてください(札幌レンタリースでは、10月の第2回火曜日頃からスタッドレスタイヤ、スノーワイパー、スノーブラシの3点を追加料金無しで標準搭載しております!)。
更に、万が一の事を考えて万全を期したい、という方向けには次のアイテムをご推薦します。
まずフロントガラスの凍結防止シートこれは最近注目されるようになったアイテムです通販サイトなどで買えるのですが、あらかじめ貼り付けておくことで、朝の除雪・霜取り作業を大幅に軽減できます。
また、万が一の立ち往生に備えて、使い捨てタイプのタイヤチェーンを携帯しておくと安心です。
この辺はかさばらず値段もお安いので、不安な方はご用意されるといいかもしれませんね。
さらに、長時間の渋滞に備えたトイレグッズ、非常食(チョコバーなど)も万が一のためにあると安心です。荷物の量と相談してご用意ください。
雪道ドライブでの4WD車のメリットとデメリット
雪道ドライブの強い味方になってくれるのが「4WD車(四輪駆動車)」です。
タイヤの4輪全てが駆動力となるため、積雪路面での発進や加速時の安定性に優れています。特に坂道や深い雪の中での空転を防ぎ、スムーズな走行をサポート。急な上り坂や雪が深く積もった駐車場からの脱出など、2WD車では苦戦するシーンでその真価を発揮します。
しかし、4WD車にもデメリットがあることをご存知でしょうか。
例えば、いったん滑り出した場合には制動距離が2WD車よりも長くなる傾向があり、滑り始めると止まりにくいというリスクがあります。
また、小回りが利きにくいことや、駆動系の重量増加によって2WDより燃費が悪化することも知っておくべきポイントです。さらに、4WDだからといって過信すれば、かえって危険な運転につながることも覚えておきましょう。
冬の北海道であっても、平地や市街地での通常走行が主な目的であれば、必ずしも4WDにこだわる必要はありません。2WD車でもスタッドレスタイヤと慎重な運転で十分に対応できるケースが多いのです。ただし、山間部や積雪量が多いエリアへの移動を予定している場合は、4WD車を選択する方が安心といえるでしょう。
札幌レンタリースのレンタカーは冬装備も万全!
北海道では例年、10月下旬~11月上旬頃に初雪を観測します。本格的な積雪は11月中旬~下旬頃が多く、根雪(長期積雪)となるのは12月中旬頃。一般的な北海道のレンタカー会社では10月中旬~下旬にかけて冬装備に切り替わりますが、念のため予約時に確認しておくと良いでしょう。
札幌レンタリースでは本格的な冬が訪れる前の10月第2週頃から、スタッドレスタイヤ・スノーワイパー・スノーブラシの3点を標準搭載した完全冬装備のレンタカーを、追加料金なしでご用意しています。
4WD搭載車も、デイズ・ルークス・マーチ・ノート・セレナ・エクストレイルなど、コンパクトカーからSUV・人気のワンボックスまで、豊富な車種からセレクト可能。それぞれ指定予約もできます。
なお、スキーキャリアやルーフラック、タイヤチェーンなど、その他の冬装備は取り扱いがありませんので、あらかじめご了承ください。
雪道運転で気をつけるポイント!安心・安全な冬ドライブを楽しんで
さあ、これで雪道も安心!…と言いたいところではありますが、4WD車に冬装備と準備を万全にしたとしても、やはり慣れない雪道の運転には危険がつきものです。路面状況や天候次第で、事故のリスクは簡単に跳ね上がります。雪道を運転する際には、以下のポイントに特に気をつけましょう。
■「急加速・急ブレーキ・急ハンドル」は厳禁
どんなに急いでいても、雪道では”急”の付く運転は事故の元!余裕を持った運転を心がけてください。
■十分な車間距離を取ること
積雪・凍結路面では、ブレーキを踏んでから完全に停止するまでの距離は乾燥路面の約3~10倍と言われています。雪道では普段以上にスピードを落とし、車間距離をとって運転しましょう。
■路面状況に注意する
カーブや坂道はもちろん、トンネルの出入り口や交差点付近、橋の上などは気温の影響を受けやすく路面状態が安定しません。ドライブ時には細心の注意を払いましょう。
■悪天候時には無理に運転しない
吹雪によって視界が奪われる「ホワイトアウト現象」。重大な事故にも繋がりかねませんので、移動中に天候が悪化してきた場合は一旦休止する決断を。安全に停車できる場所で天候が回復するのを待ちましょう。
■「今日は暖かいな…」は落とし穴の可能性も?
天気がよくなり緩くなった日は安心してしまいますが、その翌日に雪が降るなんていうのも北国ならでは。こうなると、つるつるのアイスバーンの上にパウダースノーが乗っかっている状態になり、ふんわりと積雪しているように見えて、実際はアウスバーンと変わらずかなりキケン。なので 気温が暖かいから急に冷えるときは慎重になりましょう!
以上、冬道運転で気をつけたいポイントでした。事故のないドライブのために冬道運転の難しい側面を多くお伝えしましたが、十分な装備と事前の心構えで多くのリスク回避が可能です。
上記を参考に、冬の北海道ドライブを安心・安全にお楽しみください!